2018年に買った本の紹介
この記事は #kosen10s Advent Calendar 2018 と今年読んだ本 Advent Calendar 201820日目のクロスエントリーである。kosen10sの方の前日担当はたくとで、“海外留学、実質ガチャ説”。今年読んだ本の方は、なんとこれが初エントリである。
後者のアドベントカレンダーは完全に外部からの飛び入りなので、私について軽く触れれさせていただく。私は酒田 シンジという名前で活動している大学院生である。専攻はコンピューターサイエンスで、ただいま修論を絶賛執筆中だ。4月からは東京都内でソフトウェアエンジニアとして働く予定だ。より詳しい活動については、当ブログの他の記事やGitHubなどを見ていただきたい。
では、本題に戻らせていただく。
このエントリでは、私が2018年に買ったそして読んだ本について、気の向くままに書いていく。
買った本のジャンル内訳は以下の通りである。買った本の大半は漫画や小説といった娯楽書である。技術書はごく少数となった。もしかしたらカウントに抜けがあるかもしれない。また、いくつか紹介していない本もある。そこは許して欲しい。なお、私は紙の本派であるため、特記のない限り紙媒体の書籍を購入している。
- 計: 93冊
- 小説: 44冊
- 漫画: 37冊
- 技術書: 4冊
- 実用書: 5冊
- TRPG: 2冊
- 雑誌: 1冊
紹介には書影とAmazonへのリンクをつけてある。なお、書影はAmazonの該当ページからの引用である。 紹介順は概ね購入順になっている。
クトゥルーの呼び声
クトゥルフ神話の新訳。 ここ数年の年末年始は地元でクトゥルフ神話TRPGをして盛り上がるというのが恒例なので、クトゥルフ熱が高まり購入した。 ラブクラフト全集は半分くらい買っていて、本書に収録されている「インスマスを覆う影」なども既読ではあったが、やはり新訳は読みやすかった。 というよりも、全集の翻訳が時代的に読みづらいだけかもしれないが。
この新訳は好評を得たようで、下記の2冊も発売された。こちらも購入し、現在読んでいる。
クトゥルフ神話TRPG キーパーコンパニオン
クトゥルフ神話TRPG キーパーコンパニオン 改訂新版 (ログインテーブルトークRPGシリーズ) キース・ハーバー
クトゥルフ神話TRPG界隈では「本がおまけ」と名高い書籍である。というのも、この本に付属される「キーパースクリーン」と言うアイテムが非常に便利な代物なのだ。もちろん、私は本のために買った。当たり前じゃないか。
実際、アーティファクトや魔道書が多数収録されており、現在構想しているシナリオに使えそうなデータが多々あったので買ってよかった。
魔道書大戦RPG マギカロギア
魔道書大戦RPG マギカロギア 基本ルールブック (Role&Roll RPG) 河嶋陶一朗
中二病が捗るTRPG。 年末のTRPGセッションの勢いで注文したのだが、全く遊べず1年が経過しようとしている。
ヒマワリ:unUtopial World 5巻, 6巻
ヒマワリ:unUtopial World5 (角川スニーカー文庫)
私の好きな林トモアキ先生の作品。 なのだがこのシリーズは現状積んでいる。 というのも、鈴蘭、ヒデオ、マヒロと歴代の主人公は非常に魅力的だったのだが、今作の主人公ヒマワリはそうと思えないのだ……
ログ・ホライズン 11
ログ・ホライズン11 クラスティ、タイクーン・ロード 橙乃 ままれ
NHKでアニメ化もされていたログ・ホライズンの最新巻。 クラスティーが主役の巻で面白いのだが、個人的にはシロエの活躍をもっと読みたいところ。
The Art of Computer Programming Volume 1 日本語版
The Art of Computer Programming Volume 1 Fundamental Algorithms Third Edition 日本語版
いわゆるクヌース本の第1巻。 3巻だけがあったので、揃えるという意味と、最初から読んでやろうと意気込んで買った。 しかし全く読めていない。 周りの人たちに輪講しないか声をかけたりしたが、人が現れず……
The Art of Computer Programming Volume 2 日本語版
The Art of Computer Programming Volume 2 Seminumerical Algorithms Third Edition 日本語版
こちらも分厚すぎて全く読めていないのだが、任意精度整数演算の実装方法が非常に気になった時があったので、本書を参考に実装した。
ムダヅモ無き改革
Kindleで全16巻64円とかいう爆安だったので買った。 単純に勢いが面白かったが、こういう機会でないと買わないだろう。
グラゼニ 1〜6
アニメをみて、続きが気になったのと、1〜3巻がkindleで無料だったので読んだ。 グラゼニは巻数が非常に多いので、流石に全巻集めるのは諦め、漫画喫茶で全巻読んだ。 小学生と中学生は野球をやっていたこともあって、楽しめる部分が多かった。
りゅうおうのおしごと! シリーズ
アニメをみて面白く、続きが非常に気になったので購入した。 5巻の竜王防衛戦と、7巻のおっさん流が熱い。
地を穿つ魔, タイタス・クロウの帰還
地を穿つ魔 <タイタス・クロウ・サーガ> (創元推理文庫) ブライアン・ラムレイ
クトゥルフ神話作品。タイタス・クロウという主人公が活躍するシリーズ。 クトゥルフTRPGのシナリオ作成の足しにしようと読んだのだが、タイタスは強すぎますね。
3手詰ハンドブック など
先ほどの「りゅうおうのおしごと!」をみて面白かったのと、叡王戦第4局を中継でみて、将棋面白そうだなと思ったので購入。 実は今までに友達と何回かさしたり、手元にポータブル将棋盤があったりしたのだが、初めて本腰が入った。 将棋ウォーズを始めて5級まで昇級したが無事挫折し、見る将になりつつある。
朝焼けは黄金色 THE IDOLM@STER 1
朝焼けは黄金色 THE IDOLM@STER (1) (REXコミックス) まな:漫画 高橋龍也:脚本 BNEI/PROJECT iM@S:原作
小鳥さん最高
早く続きが読みたい。みんなも読んで。
青の祓魔師 21, 22
色々と話が進展したり、過去編に突入したりと面白くなってきましたねぇ
ノーゲーム・ノーライフ 10
ノーゲーム・ノーライフ10 ゲーマー兄妹は過去(ツケ)を払わされるようです (MF文庫J) 榎宮 祐
最近、あまり勢いがないと思う。
よつばと! 14
安定して面白いし、よつばが可愛い。
メカ・サムライ・エンパイア 上, 下
メカ・サムライ・エンパイア 上 (ハヤカワ文庫SF) ピーター・トライアス
星雲賞を受賞した「ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン」の続編。 第二次世界大戦で枢軸側が勝利したというIF世界を描くSF作品。 前作は反体勢視点の作品だが、今回は体勢視点の作品。 戦争をテーマにしているのもあり、悲しいシーンが多く心揺さぶられる。
私がこういうのに目覚めたきっかけはマブラヴと星を継ぐもの。
アルテミス 上
「火星の人」の作者による作品。「火星の人」は「オデッセイ」と言うタイトルで実写映画化されているので、そちらを知っている人も多いだろう。 前作が非常に面白かったので期待したが、今作は引き込まれないので、上巻の途中で止まっている。 というのも前作がハードSFな作品だったのでそれを期待していたのだが、今作は人とかコミュニティに注視しているようで、好みではなかった。 女主人公も、あまり冴えない感じだし。
銀河英雄伝説 本伝全10巻, 外伝全5巻
日本を代表するSF作品。 2018年春アニメとして銀河英雄伝説 Die Neue Theseが放送されたことは記憶に新しいと思う。 そう、これもメディアミックスに踊らされたのだ。 アニメが尻切れトンボに終わってしまい、モヤモヤしていた。 実際、原作の1巻相当の分量しかなかった。 そんなときdアニメストアで配信されていた旧作OVAにどハマりして、全110話を一気見した。 そして原作も買う流れになったわけである。
既読の方々にはお分りいただけるだろうが、OVA・原作共に泣いた。
好きなキャラクターはヤン・ウェンリーである。
ゆるキャン△
ゆるキャン△ (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ) あfろ
アニメを散々ループしてみたのと、7巻が出たので、そのタイミングで全巻まとめ買いした。 やっぱり原作でもみんな可愛い。 年末年始の下りが好き。
ワンワン物語 金持ちの犬にしてとは言ったが、フェンリルにしろとは言ってねえ! 1〜4
ワンワン物語 ~金持ちの犬にしてとは言ったが、フェンリルにしろとは言ってねえ!~ (角川スニーカー文庫) 犬魔人
なろう系異世界転生物。 タイトルでなんとなく惹かれて購入。 タイトルの通り、主人公が異世界転生時に「金持ちの家の犬にしてくれ」と要求するのだが、結局「金持ちの家の魔狼」にさされてしまう。 最強の魔狼に転生したのでめちゃ強い。 例に漏れず脳をからにして読める作品。
ふらいんぐうぃっち 7
良さ
アニメよりも原作読め!
コンパイラ 作りながら学ぶ
コンパイラ技術の初歩についての教科書的な本。 きっかけは忘れましたが、再び言語実装の熱が高まった時に、教科書的なものを購入して通しでやろうと思って購入した。 この本の言語を一通り実装して、個人的な追加課題としてLLVM対応まで発展したので面白かった。 これのおかげでQiita記事を書いて、Topページのトレンドに載るくらいには評価してもらった。
LLVM 6.0 で作るフロントエンドの道しるべ - Qiita
Go言語でつくるインタプリタ
上の本の流れで買ったのだが、ほとんど読めてない。
亜人ちゃんは語りたい 6
亜人ちゃんは語りたい(6) (ヤンマガKCスペシャル) ペトス
雪女や吸血鬼といった、亜人(デミ)と呼ばれる高校生たちと教師のふれあい物語。 前巻からどんどんSFっぽい展開がされていて、とても良い。 登場人物がみんないい子。
魔法使いの印刷所 1
魔法使いの印刷所 (1) (電撃コミックスNEXT) もちんち
Twitterで話題になった作品を原作とした漫画で、いつの間にか書籍化していた。 本屋でたまたま見かけたので購入した。 主人公が女の子になっていたりと違いが不安だったが、面白かった。 2巻も出ているっぽいので、おいおい買う予定。
BLACK LAGOON 11
ブラック・ラグーン (11) (サンデーGXコミックス) 広江 礼威
待ちに待った新刊。 フォン編が無事完結した。 いつも通りロックはキレッキレで、かっこよかったし、レヴィのアクションもかっこよい。 最後のストリップでのシーンは痺れた。
ザ・スニーカー LEGEND
ハルヒの書き下ろし小説のために買った。 ただただ懐かしかった。 ついでにミスマルカ興国物語の書き下ろしも読めたのでよかった。 ミスマルカについては続編があると信じてやまない。
ハリー・ポッターと呪いの子
ハリー・ポッターと呪いの子 第一部、第二部 特別リハーサル版 (ハリー・ポッターシリーズ) J.K.ローリング
ハリー・ポッター全7作、その後の世界を描く作品。 ファンタスティックビーストの映画第2作が公開されたというのもあって、久々にハリーポッター熱が高まったため購入した。 内容は、正直残念な部分が多かった。 逆転時計が重要な要素なのだが、第3作アズカバンの囚人では感心させられたトリックも、今作は微妙だった。 くわえて、おかしい日本語訳が多々あり、今まで批判されてたのはこういう所か実感した。 ただ、マルフォイがだいぶ良い大人になっていたのはアツかった。
まとめ
思ったよりも本買ったなーと思う反面、シリーズまとめ買いの影響が明らかに多い。 技術書系は、買っても読みきれていないものが多かった。 やはり本よりもWebで調べることが多いからかもしれない。
私的Book of the year 2018を挙げるとしたら「銀河英雄伝説」だろう。 これは星を継ぐものを読んだ時と同じくらいのインパクトだった。
この紹介で何かビビっと来た本が見つかったとしたら幸いである。
皆様も良い読書ライフを。